散歩

ネクスト・ゴール・ウィンズの散歩のレビュー・感想・評価

3.7
マイケル・ファスベンダーが喜怒哀楽を出しまくっていて「ファスベンダー可愛い映画」としてはこれほど魅力的な作品もないなって感じで楽しく観れました。チームが出来上がるまでの内なる戦いからW杯予選が始まってからの外との戦い、でも最後はやっぱりそうだよねっていう流れをきちんと描いていて、「これが戦術と合わせた演出とかしてたらもっと最高なんだけどな」って一瞬思ったりもしたんですが、まあそういうレベルのチームの話ではないのでねwとても良かったと思いました。ハーフタイムくらいでのやり取りから涙腺のスイッチが入ってしまってボールがコロコロ転がっていくまでは泣きながら観てました。
でもやっぱ「THE ワイティティ」的な演出がちょっと邪魔してるなぁって、個人的には感じてしまいましたね。まあ1点取るまでがメインの話だっていうのは分かるんだけど、試合の最後まで素直な感動スポーツ映画としてやってくれたら良かったのに『ソー ラブ&サンダー』みたいな演出を入れてきて「なんだかなぁ」って感じでちょっと冷めちゃったし、あとはもうねぇ、エンドロール後のアレが個人的にはホントに要らなかったですね。「こっちはファスベンダー見に来てんだよ、お前じゃねえんだよ!」って、何で最後の最後でこんな気持ちにならないといけないんだってイライラと「エンドロール始まってすぐ出ていけばよかった」っていう後悔を抱えて映画館を後にすることになって、良い映画を観たはずなのになぁ。何でこんなことするんだろ?
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