テレビでのサッカー観戦は好きだけど、元となった出来事は全く知りませんでした。
監督の過去作では、ソフトで観た「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」が一番好き。
「マンダロリアン」をはじめ、TV作品はひとつも観れてないけど、「ソー」二本と「ジョジョ・ラビット」は劇場で観て、どれも面白かった。なのでタイトな尺含めて結構楽しみにしてた、タイカ・ワイティティ新作。
……う〜〜〜ん……。
へっぽこチームに負け犬コーチ就任・這い上がりスポ根・ちょいコメディ…とくれば「がんばれ!ベアーズ」や「少林サッカー」あたりを思い出すけど(ちなみに作中ちょろっと触れてた「エニイ・ギブン・サンデー」は未見です…)、そういった作品の肝となる“悔しさ”の感情描写よりも、(手癖)でやってるギャグの方が立っていた印象。
『ナショナルチームとはいえ、ここまで実力・経営的に弱いと、失礼だけど半ば趣味みたいなスタンスになっちゃうのか…?』
『せめて一点取りたい言いますけど、接戦での一得点と、二桁差をつけられちゃっての一得点は意味合いが全然さぁ…』
『シャイアさんのセクシャリティの問題と、チーム立て直し、及び試合に臨む態度の問題は別じゃん…』
『こっちのキーパーはそりゃ溜め込んでた気持ち色々あっただろうけど、じゃ最初から彼にフォーカスしてよ…スタメン外されたあのデブに悔しさはないの…?』
『そもそもトンガとの実力差は、どの程度だったの?』
…等々、鑑賞中は結構モヤモヤ多めになっちゃいまして。クライマックスでの(達成)も、そこまでの“積み重ね”が割と雑なダイジェスト風だった為、あまりノれず…。
「選手たちのドラマでなく、実はコーチのセラピー」なのだと最初から踏まえて観れば、印象違ったかも…?