W杯予選でオーストラリア代表に0対31という記録的大敗を喫した米領サモアは、10年以上FIFAランキング最下位に甘んじていた。
2014W杯予選で汚名返上の1ゴールを目指し、米国サッカー協会にコーチの派遣を要請するが、やって来たのは実績はあるものの感情のコントロールが効かず、サッカー協会から追放寸前の暴走監督だった・・・。
実話からインスパイアされたというタイカ・ワイティティ監督作品。
ワイティティ風味で笑いあり涙ありとバランス良く仕上げられた安定して楽しめる内容でした。
ある事情で問題がある監督と、ゆる〜い感じの米領サモアの選手たちが、次第に結びつきを強くし目標に向かって進んでいくという、実話ベースとはいえ、あまりにもよくあるストーリーで、すべてが予想の範疇に収まる展開ではありますが、撮りようによってはこうした話でもまだまだ楽しめるのかと思わされましたね。
クライマックスの試合の結末を、ただ試合をそのまま見せるというオーソドックスな方法を取らないところが上手い。
マイケル・ファスベンダーの雰囲気も良いし、総じてハッピーな気持ちになれることは間違いないでしょう。
