マッシモ

ネクスト・ゴール・ウィンズのマッシモのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

激戦の週末に身損ねてしまった。ワイティティ監督の一本。

ソーもマッケンジーちゃんも居ません。
居るのはガチムチのサモワンサッカー選手達です。
ん、面白いのかって?ワイティティ監督ですよ、信じて大丈夫です!

【キャスト】
(ブチギレ監督)
トーマス・ロンゲン:マイケル・ファスベンダー

(選手)
ジャイヤ・サエルア(第三の性の人):カイマナ
ダル・タウムア:ビューラ・コアレ

(サモアサッカー協会の人達)
タヴィータ:オスカー・カイトリー
エース:デヴィッド・フェイン
ルース:レイチェル・ハウス

(その他)
ゲイル:エリザベス・モス
アレックス・マグヌッセン:ウィル・アーネット

最初と最後にいる司祭: タイカ・ワイティティ

【ストーリー】
オーストラリアに31-0というアメフトみたいなスコアでボコボコにされたサモアサッカー協会は立て直しの為に白人の監督を招聘する。

やって来たのはブチギレにブチギレを重ねたせいで職を失いつつある落ち目の白人監督だった。なんとか1ゴール決めたいという協会関係者の言葉を受けて、ちょっと嫌々ながらもコーチを始めるのだけど…。

【総評】
(全体感)
面白おかしく、ワイティティ風に撮ってるけどもこの映画のポイントはカイマナ演じるジャイヤを自然に物語に組み込めた事にあると思う。実話だから自然なんだというのはまぁ置いといて、強調し過ぎず、居るだけの地味な存在にもなっていない。この作品の個性としてジャイヤはすこぶる機能していた。

アホな映画を作り続けているディズニーさんにでも見てほしい作品。作品に本当に必要なLHBTQは邪魔にも違和感にもならないと言うことを分からせる作品だと思う。

(褒め称えたい程良かったジャイヤ)
マイケル・ファスベンダーと愉快な仲間達みたいなほっこりギャグ作品から一歩進めていたのは彼女の存在が多いにデカいと思う。演技がどうこうってよりチームスポ根ものでありながら彼女にも時間を割いたワイティティ監督の手腕勝ちだと思う。

【あとがき】
後回しにしちゃいましたが、先週末公開組の中ではコヴェナントと甲乙つけ難いくらいの出来でした。ワイティティ節が好きな人は是非劇場へと薦めます。
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