オクターヴ

ネクスト・ゴール・ウィンズのオクターヴのレビュー・感想・評価

4.8
実話に基づくスポ根ものの王道展開にタイカ・ワイティティ監督らしい軽めのタッチとノリが融合され、さらに人生の苦みと深みも加えてくる今年を代表する傑作。「ジョジョ・ラビット」のように悲しいシーンもサラっと流してしまうところが救いにもなる。鑑賞中に思い出したのがハーモニー・コリンの「ビーチ・バム まじめに不真面目」だった。まったく内容は似てないけど、つながってる気がした。共鳴というのか。映画から漂ってくる気配は人生に絶望してても気楽に進め!ってもので、しかもメッセージ性はゼロ。どちらも映画だけを信じてる映画だ。