ハル

白鍵と黒鍵の間にのハルのレビュー・感想・評価

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)
2.8
ここは忖度なし。
注目していた作品の割には…全くハマらなかった。
池松壮亮も森田剛も仲里依紗も好きだし、芝居自体は決して悪くないのに演出が苦手…
ガチな音楽への情熱の中にチープでB級なホラーやコメディを加えたのは頂けない。もっと真摯にJAZZを推してほしかった。
王道というよりは亜種な音楽作品になっていて、余計な味付けが重たくズッシリ。

せっかく、クリスタル・ケイも出演しているわけだしさ…
サウンドに全リソースを割いているのを期待して、テアトル新宿の“odessa EDITION”上映を選んだからこそ、いっそう強く感じてしまう。
グダグダっとした一連のくだり。
“クライマックスの見せ場”において刺したり、殴ったりは不要に感じ、素敵な『音』と『セッション』に集中したかったのは僕だけだろうか?
魅せ方が“ノンシャラン”じゃないのよ。

90分でサクッとまとまっているのは良いが、地上波のスペシャルドラマを見ているかのような、ぼやけたストーリーと演出にモチベーションが維持できず。
森田剛の使い方もなんだか腑に落ちなかった。こんなもんじゃないでしょ、彼は。
全体的に肩透かし。
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