のんchan

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩ののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
観たかったウクライナ🇺🇦作品。
12/6レンタル開始を前にU-NEXT配信ありがとう✨

1984年、ウクライナ生まれの若手女性監督による"過去の歴史"を背景にしたヒューマンドラマだが、撮影(2019〜2020年)時はまさかロシアが侵攻するなんて夢にも思わずだったことでしょう。
しかし、過去の戦争が現代にも繋がってしまうなんて😱
ウクライナという国はさまざまな大国の支配下にあり、常に揺れ動かされて来たことがよく分かります。

私たちは作品を観て心を寄せることしか出来ないけど、反戦作品と思い、目を見開き、耳を澄まして鑑賞しました🙏

タイトルはウクライナで歌い継がれてきた"クリスマスキャロル"であり、作品の要になる重要な歌🎵
音楽家の両親に愛されて育ったウクライナ人の娘ヤロスラワは、ピアノの先生をしている母親から「この歌を歌うと良いことがある」と聞かされていたので、ここぞという時に歌うのですが...かなり危険が...しかしその声は正に天使の歌声🪽🎶


舞台は1939年、ウクライナのイヴァーノ=フランキーウシク(当時はポーランド領、現在の西ウクライナ)のユダヤ人が家主の大きな一軒家。そこにウクライナ人とポーランド人の一家がそれぞれ引っ越して来て、同じ屋根の下で違う国の3つの家族が暮らすことになる。
最初はしっくりしなかったものの、娘たちは一瞬で繋がり姉妹のように仲良くなる。

ところが第二次世界大戦が勃発しソ連占領下となると、ポーランド人一家の両親は捕まえられてしまう。1人娘をウクライナ人一家に頼んで。
その後、ドイツ占領下になり、今度はユダヤ人の両親が呼び出されたまま戻って来なくなる。

ウクライナ人一家はそれぞれの娘たちを預かる形になり、自分の娘ヤロスラワと同じに愛情を持って育てていく。
しかし、ウクライナ人一家にも魔の手が忍び寄り...

1978年のアメリカの空港に切り替わり、そこで待ち合わせる女性の姿が🥹


小説のようだが実話をベースにしている。その土地だからこそあり得た違う国の3家族の物語。
しかし、ウクライナ人の母親の逞しさはとても見習えない。自分の子供と他に3人、一時は4人の女の子を育てるなんて😮
物資はないながらも娘たちにお揃いのワンピースを作って着せる。
子供たちのナイトウェアも下着もみんな可愛らしかった。

どんな環境であれ、人間は生き抜く力がある。母1人子1人よりも、血の繋がりがなくても支え合って生き抜くことの大切さを感じ入りました。

そして音楽の力は素晴らしいということを再確認🎵✨



※Shirorinからの📎。時期的に今で良かったかも?ありがとう💕
のんchan

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