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ナショナル・シアター・ライブ「ライフ・オブ・パイ」のchaooonのレビュー・感想・評価

5.0
National Theatre Live in Japn 2023シーズンの最新作✨✨
今回も先行トーク付き上映を鑑賞🎤✨

これは圧倒的体験🥹✨✨
今年の圧倒的ベスト〜👑✨✨
そして今作でNTLive28作品目の鑑賞だったけど、圧倒的歴代ベスト😭✨✨
これまでのベストは『リーマン・トリロジー』が不動だったけど、ついに超えたわ✨✨

2012年のアン・リー監督の映画版も有名な作品を、英国でなんと演劇に🎭
2022年のオリヴィエ賞🇬🇧では新作プレイ賞を始めとする5冠🏆
その後、現在ではBWで絶賛上映中な上、今月発表のトニー賞🇺🇸にもノミネートされてる、今まさに熱々の作品が早くも日本で観れるなんて🤩🔥
最近のNTLiveはこのスピード感がありがたすぎる🙏✨

映画版ではCGを使った映像美の勝利だったけど、今作では舞台セットやプロジェクションマッピング、動物たちのパペットを巧みに組み合わせで、視覚的にも映画と遜色ないくらいのファンタジックで圧巻のステージングがお見事過ぎる✨✨

トラはパペットで4人で操作を行うかなり大掛かりで繊細な仕掛け🐅
オリヴィエ賞ではなんとこのトラちゃん、助演賞を受賞するという快挙🏆✨
未だそんなことがあったのかしら!?👏✨
NTLiveだとパペットを使ったものは『戦火の馬』🐎が印象的だけど、動物の動きに合わせて操作する演者も演技を同時にしてて、複合的な感情表現が伝わるし、動きもかなりダイナミックで迫力が凄い🤩✨
しかも喋るシーンまであるコミカルなシーンも加わって最高🤣
足組みまでしちゃうから、なんかもう愛らし過ぎて🐯💕ww

映画版では終盤に少しだけ登場する病院のシーンを基盤に展開する演劇版の構成🏥
入院中のパイが生い立ちや船の事故、遭難中の話を語りながら、過去を回想していく演出が天才的✨
まず序盤のインドの動物園や市場のシーンに早変わりするシーンはパっと色鮮やかで、もう既に感無量🥹🌈
なんて美しいの✨✨✨
そしてベッドが救命ボートの荷台を兼ねていて、一瞬で床から船が現れ、病院から太平洋に早変わりするのは圧巻👏
冒頭と最後だけ病院で、メインは海、ってシーンを完全に別れてるなら他の作品でもありそうだけど、何度も病院と海を行ったり来たり惜しげもなくセットを動かして、展開していくから凄過ぎ✨

最新の映像技術や舞台装置が素晴らしいのはもちろんだけど(それだけなら映像作品の方が優位な訳で)それプラス人力や空間を使った昔ながらの演劇的なアナログ表現も機能していて、その複合で見せることで今まで観たことないような感覚や感動を起こしていた✨

一幕はまだ家族や船員が登場してくるけど、二幕はほぼ漂流シーンなので登場人物が少ないところ、上手いこと記憶の中の家族の残像として対話させたりすることで単調にならず、パイの内面を見せたり、生きることへの葛藤を描いていて飽きずに観れる✨
そして映画よりもより血生臭く、生きるとは?を考えさせれる🩸

その上、演劇という形態に絶妙にマッチさせたストーリーテリングが完璧😭✨✨
映画よりも宗教に密接した描き方でもあるし、視覚的な表現だけに頼らないパイの内面の部分が物語の重要な位置を占めていて、もうラストは震えた〜😭
「信じることをやめたら、人が生きる意味はあるのか?」(厳密なセリフは曖昧💦)
映画版では驚きのラストな印象だったけど、こちらは割と最初からそれを示唆するような流れもあり。
ネタバレした上で観たけど、更なる発見や見解が得られて、より深くこの物語を感じることが出来た気がした🥹✨

観る前はどうやって演劇で表現するの?と全然想像つかなかったけど、観終わった後はむしろ演劇というフォーマットが最も適した表現方法だったと感じさせてくれて、満され過ぎた🥹✨

幕間にはお約束のスタッフのインタビューも良かったし、制作陣もこれをいかに演劇に落とし込むのかって四苦八苦しながら創り上げていったという話は感無量✨
それがこんなに素晴らしい作品まで昇華したことが本当に無限のイマジネーションとクリエイティビティを感じた✨

上映前の伊藤雅子さん(舞台美術家)×山口宏子さん(朝日新聞記者)のトークもさすが舞台美術に携わってる方のお話だけあって興味深い内容のものが聞けました✨
特にプロジェクションマッピングの制作過程や近年は3Dプリンターで精巧なモデリングをするとか、パペットは小道具さんの区分とか…etc
舞台制作の裏側ってホントすごい👏🏻

全然本編には関係ないけど、さりげなくカーテンコールの映像で客席にニール・パトリック・ハリスがいて吹いた🤣
収録日にちょうど観に来ていたのでしょうか?w
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