Koichi

リゾートバイトのKoichiのレビュー・感想・評価

リゾートバイト(2023年製作の映画)
2.0
ネットで話題になった都市伝説を映画化。
小さな島にある旅館に
旅行を兼ねたバイトで訪れた3人の若者が
島で体験する恐怖を描くホラー。

島を訪れる主人公の学生を
伊原六花(内田桜)、藤原大祐(真中聡)、
秋田汐梨(華村希美)が演じてる。
また、旅館の従業員を松浦祐也(岩崎公太)、
旅館を経営する夫婦を坪内守(八代健介)、
佐伯日菜子(八代真樹子)、
そして、島の怪異を追う住職を
梶原善(佐々木六朗)が脇で固めている。

その小さな島には様々な言い伝えがある。
だがその中には伝説ではなく、
本物の怪異があった。
しかし、本当恐怖は…!?

旅館に漂う不穏な空気を
主人公の桜は感じていたのだろが、
3人の楽しい時間を壊したくないためか、
他の二人には伝えない。
しかし、このことが後に
大変な状況になってしまうこととなる。

中盤までは”謎めいた何か“が
恐怖の対象として存在していたが、
中盤以降はその正体が
何なのかが明確になっていく。
個人的には恐怖の存在がわからない方が、
より恐怖心を煽ぐと思うのだが…。
故に中盤から終盤にかけては
何か“妙な風向き”の作品に
なってしまったことが残念だった。
強い言葉で言うなら
あのような“映像表現”がない方が
怖さが伝わってくると思う。

しかも、途中コミカルな
ドタバタ劇になってしまうのも
残念な感じに受けてしまった。
この作品は「ホラー」だったよな?
と何だか置いてけぼりを
食らったかのようにも感じてしまった。

ただし、
あの結末はものすごく良かったと思う。
あれは予想だにできなかった。
ちゃんと伏線を張り巡らせていたことを
途中のドタバタ劇ですっかり飛んでしまった。
でももしかしたら、
それこそが“狙い”だったのかも知れない。

一部残念なところはあるが、
それも作為と混乱、そして騙し討ち
と捉えるならば、
もしかしたら秀逸な作品なのかも知れない。

深読みかも知れませんけど…。
Koichi

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