このレビューはネタバレを含みます
元ネタが大好きだったので躊躇してたけど出演者に佐伯日菜子さんを発見、リング・らせんファンとしてはどうしても反応します。これは観ねばと。
けっこう変更点が多く、良かったところ悪かったところそれぞれあった。
まず恋愛・ギャグ要素が多い。主要人物たちの性別・性格を変えた時点でまさかと思ったが純粋にホラー観たい身としては不要だった。
結果的に良いスパイスにはなったけどそこは俳優さんの演技力の賜物。
中身が入れ替わっちゃう展開にしたのは、映画として見せたい人物とストーリーとして動かしたい人物が異なるからだろうけどよく考えたな〜と思った。ゲームの伏線回収も面白かった。
ただしそれは映画のためのアイディアであり、そのせいで元ネタ最大の恐怖シーンが雰囲気だけ残して大幅変更されたので、盛大に萎えた。
むしろ和尚の言いつけを破って戸を開けちゃう展開に「は?」だし、いきなり八尺様という別の超有名ネタまでねじ込んできてさらに「は!!!???」だった。
基本的に私は「言いつけを破る」というストーリー展開が好きではない。
元ネタは言いつけを守り切ったしその過程がめちゃめちゃ怖かった。観終わってもう一度読んだけどやっぱりこっちの方が怖い。
その点この映画は人の言いつけを破らないと話の方向転換ができないのかと思わされる構成で少しイライラした。オリジナルのあの結末も自業自得に思えてしまう。