クリーム

リゾートバイトのクリームのレビュー・感想・評価

リゾートバイト(2023年製作の映画)
3.9
面白かった!B級だし、怖くないけど白石晃士作品の好きな人は楽しめるんじゃないかと思います。キャストやチープなCGもB級ならではで、笑いながら、突っ込みながら、観賞する作品。展開が案外ちゃんとしてて、ラストは拍手もの。掘り出し物でした。

幼馴染みの桜、聡、希美は、小さな島のリゾートへバイトに来ました。その旅館は、旦那さん、女将さん、気の良いフリーターの岩崎の3人だけで切り盛りしていた。旅館では、毎夜女将が2階の隠し部屋に料理を運んでいるのを桜は、目撃していた。仕事に慣れた頃、岩崎が旅館内の隠し部屋へ行く肝試しをしようと言い出すのですが…。



ネタバレ ↓



2人1組で行く事になり、先発の桜·聡組は、怖がりな桜を庇い、聡が1人で部屋へ入って行きます。戻って来た聡の口の回りには腐った食べ物が付いていた。聡は、その日から、様子がおかしく、子供の幽霊達に追い掛けられます。桜は、聡を助けたくて、自分も同じ様に例の部屋に入り、腐った食べ物を食べると聡と同じ様に沢山の子供の幽霊に追われます。聡が捕まり気を失うと、それに気付いた旅館の旦那さんが、住職の元に彼を連れて行きます。
桜も魂を持って行かれる寸前で、先に桜の除霊を始めます。本堂にこもり、朝まで一歩も出ず、一言も話してはいけないと言われたが、桜は聡の声に反応しドアを開けます。桜も魂を持って行かれた。持って行ったのは、八尺様と言う赤帽子の大女。2人を救うには、希美と岩崎がそれぞれ桜と聡の中に入って、魂を取り戻すと言う。
儀式で、桜に住職、聡に岩崎、岩崎に希美が入ってしまった。一刻も早く魂を戻そうと儀式を始め。無事魂の入った桜と聡が映ります。
そして、旅館の夫婦が住職の元にお礼を言いにやって来ます。
旅館の例の部屋の障子に桜と聡のシルエットが映り「助けて~」と言っています。おしまい。

住職は、聡に旅館の夫婦の息子を桜に自分の娘を入れたのです。このラストは、素晴らしかったです。真剣に観ては行けないホラーです。八尺様もチープ、ラストも呆気なく成仏する八尺様。顔がパカッと割れて、中にもう1つ顔あるヴィジュアルは好きでした。B級ながら、脚本も良く、最後まで楽しめる良作でした。
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