パルパティーン

きっと、それは愛じゃないのパルパティーンのレビュー・感想・評価

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)
4.5
12月公開映画で楽しみにしていた映画をやっと見れた。シネリーブルで予告編を見た時にこれ絶対面白いやつやんと思い先月あたりからとても楽しみにしていた。見に行って正解だった。

幼馴染のお見合い結婚の過程を描くドキュメンタリーを製作していく主人公。製作していく過程で文化の違いや宗教の違い、見合い結婚とはなんなのかを考えさせられる。お互いに親が決めた人だから大丈夫と思う中愛は誰にも抑えられない。

親が見合い相手に求める条件のシーンであれこれと条件を言っているのだが、そこまで求めるかと個人的に思ってしまった。結婚するのは本人なのに。これも価値観の違いによるものなのだろうか。独身最後のパーティーみたいなものがあるのだが、婚約相手の親がいなくなった時のハッチャケ具合には思わず笑ってしまった。バチくそハジけるやんと。親の言いなりで結婚するよりもやはり結婚する人は自分で選びたいよな。

結婚生活を踏まえて人生のほとんどは演技であると思う。親の前や上司の前、恋人・妻・夫の前で自分を曝け出さない。素を出せる人間なんてごく一部だろう。そんな人と出会えるのはある意味奇跡である。登場人物のセリフでたくさん共感できるものがあり自分に激刺さりだった。恋愛するにおいて浮気しない男なんていないし本当に浮気をしない人にはそもそも女性は寄り付かない。多少クズぐらいがちょうどいいのだろう。

やはり映画というものは1人でも誰かの心を動かせたらそれはその人にとって最高の作品である。作品を踏まえて誰かの行動を変えれたり考えを変えれたりとするものである。この映画でもそのようなシーンがあり、やはり映画って素晴らしいものなんだなと改めて思った。この映画に出会えてよかった。

2023年114本目