わたぼう

きっと、それは愛じゃないのわたぼうのレビュー・感想・評価

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)
4.7
2023年見逃シネマ。

公開時から観たいと思っててようやく観れた。評判もいいし、きっといいんだろうなと思っていたのだけど、想像していた方向よりも違っていてさらによかった。

異文化理解と現代の恋愛観について、うまく切り込んでいて、見事な脚本。その上でちゃんと王道ラブロマンス。

ある日突然の出会いで恋に落ちる…という今までの映画での鉄板ラブストーリーが、現代社会ではマッチングアプリの台頭により、もはや過去のお伽話になってしまっている。世知辛い…。

イスラム文化におけるお見合いを選ぶカズ、かたや自由恋愛を好むゾーイ。異文化同士だけど、お隣さんで幼馴染の2人の恋愛観の違いが、ストーリーの軸になっている。

さらにゾーイはドキュメンタリー映画監督。映画づくり映画としても楽しめるという、映画好きにも見応えあり。

ある晩の2人のスマホのチャットやりとり💬は見事!現代の恋愛描写として絶妙だし、最近見たばかりの『アタラント号』も想起させた。
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