小説の文全振りの映像化で良かった たぶん台詞の量だけで言うと2時間分ぐらいはある。
『ファンタスティック・Mr FOX』ってかなりダールの色が強いというか、アンダーソンがやるにしては毒のある話っぽかったけどこれはすごいちょうどいいと思う
アンダーソンの映画、クソデカすごセットを作ってその中を俳優とカメラがブンブン動き回るというスタイルだけど、今回は俳優とカメラが真ん中からほぼ動かず背景がガラガラ入れ替わるというやり方でよりミニマムというか、こぢんまりした感じになっていた。40分という尺にふさわしい撮り方
そういえば画面サイズもぐっと横幅が狭く、『ライトハウス』もそうだったけど正方形に近い画面サイズというのは真ん中に視線を固定するような画が作りやすいのかもしれない。『フレンチ・ディスパッチ』の幕の内弁当みたいな分散の仕方はやっぱりそこそこイレギュラーだと思う。