ギャンブルの楽しさ
奇妙な経験を持つ男から話を聞く医者の本を読む富豪の体験を書く作家の物語。四重構造くらいになっていて、言葉が波のように押し寄せてくる。ウェス・アンダーソンらしい作品だけど、40分に満たない短尺ということもあって、これまでとは違い全く眠くならない。ウェスを感じる映画にはもってこいだし、こんくらい短い方が見やすくて面白い。2時間とかあるとこの人やり過ぎちゃうからね。
あまりに奇妙なのに、これは現実だと言っちゃうのには笑えた。でも、演出・演技のおかげかキャラクターにすごく人間味を感じられるんだよね。永遠と喋ってる会話劇だけど、楽しくて楽しくてたまらない。えー？この映画がオスカーなのー？と発表の時は不思議に思ったけど、意外にも納得だった。制約がある中で、自分の色を最大限出しつつ、ワクワクとメッセージがたくさん込められていた。ウェス・アンダーソン、ジオラマなんて作らず会場に来て欲しかったな笑 受賞おめでとう！
2024-74
