そこそこ面白かった。
ダールの短編が原作で、『ファンタスティックMr.FOX』から２作目。
あの可愛い絵作りと色合いが、ダールのいたずらっぽく毒の効いた世界観にマッチしていていい。
後、ウェス・アンダーソンの映像は登場人物が皆早口でテンポがいいのが今のタイパ時代にも合っている気がする。
最初、嫌味にも父の遺産を相続して悠々自適の生活を送る小説家が登場するが、ダール本人というのが毒っぽい。
彼はヘンリー・シュガーという一代で莫大な財産を築いた男の伝記を書いてほしいと言われ、その男の人生を辿った。
男は、カーンという奇術師が修行の末に透視術を会得するに至った手記を読み、自身も同じ修行をすることで透視能力を会得、カジノで莫大な金を儲けていた。
物語の記述自体は面白いんだけど、結局「こんな変な仕事頼まれちゃってさ」っていう感想を超えてないのがちょっと残念な気がする。
最後、全員がこっちを見てオチっぽくするのも、やや投げすぎ感。
