誰が言うかが全てで、何を信じるかが重要だった時代。
でもそれって、現代も変わりないよねと思ったりして。
私たちがいかに「見たいように見ているか」を「見せたいように見せる」に再構築して全部を嗤おうとする、オゾン節炸裂な作品。
社会的なテーマがぶっこまれつつ、名前の付いた現代的な現象は層の浅い部分に過ぎないときた！
フェミニズムの危うい部分に対するアンチテーゼはあるものの、全否定するわけでは無い冷静さを持っている。
賢いぶってたり、理解がある人ぶってるとオゾン監督に笑われることになる。
そんなのを差し置いても面白く観られるのが、この作品を「エンターテイメント」作品だといえる由縁だ。
女性はきれいだし、当時のファッションがめちゃくちゃおしゃれでかわいい。
スマホどころか電化製品すら少ないアナログな時代がスクリーンに広がって、当時を生きていないのに懐かしさを覚える。
観返したくなる要素が盛りだくさんなので、２回観るつもりで早めに行こう！
