社会のダストダス

私がやりましたの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
4.2
サンドイッチが想像していたものと違った、フランスでは通常これを指すのかな。

この日は午前中は美女、午後はゴジラという充実の二本立て。

フランソワ・オゾン監督作品初鑑賞。いろんなジャンルをとってるらしいけど、本作はハリウッドならウディ・アレン、邦画なら三谷幸喜あたりが作りそうなイメージのクライム・コメディ。記憶にございませんことを妄想殺人として語る映画なので、邦題も何だかそんな匂いがする。

有名映画プロデューサーを殺害した容疑をかけられる売れない女優マドレーヌ、ルームメイトで弁護士のポーリーヌの支えを得て裁判に臨む。襲われて身を守るために撃ったと自白し正当防衛で無罪を勝ち取ったマドレーヌは、悲劇のヒロインとして一躍時の人となり女優としても軌道に乗っていく。

身に覚えのない殺人から一気に人生逆転で仕事も豪邸も手にするが、そこに真犯人であると主張するオデットが動かぬ証拠を引っ提げて現れる

セクハラ映画プロデューサー。はて、現実でも最近そんな豚がいたような。
無声映画時代のカリスマ。3時間くらいのバビってる映画にもそんな人いたような。

主演の女優さん二人がべらぼうに美人で眼福で満足なり。うむ、実際に殺ってたとしても私が判事ならもう無罪です!婚約者、警察、判事、聴衆、記者にいたるまで男の登場人物が例外なくポンコツだけど嫌味がないのがいい。でも警察はもっと仕事しろよ。

イザベル・ユペール様は思ったほど曲者感(というか変態度)は強く無かったけど、めんどくさい人の役が良く似合う、通常営業。トーキー映画で生き残れなかったかつての大物、ブラピは悲哀を感じさせたけど、ユペール様の喋らないほうが良いというアプローチは笑った。

最近、映画館で観たフランス映画はハズレがなく連勝記録が続いているが、今回も予想以上に良かった。やっぱり眼福映画は最高です。オシャレな映画で、ちょっとエッチなサービスシーンもあり、ありがとう元気が出ました。