テンポの良い会話劇。芸達者な役者さんたちが脇を固めていて、終始ニヤニヤが止まりませんでした。犯罪を犯して「可哀想な女性たち」という世間の同情を惹くことで成り上がっていく、言い方を変えれば同情を買うことでしか成り上がっていけなかったという風にも受け取れ、当時の女性が置かれていた立場が説教臭くなく伝わってきて、風刺の効いたシャレオツなコメディと感じました。
ともかく台詞の応酬(脚本)が面白い。そして、最後に全てをさらっていくイザベル・ユペール。芸の幅が実に幅広い! いやあ面白かったです。痛快でした。