見終わった後の幸福度数が異常に高い、愉快でチャーミングな傑作だった。
演技や演出や衣装や音楽が尽く「往年のコメディ映画」って感じで(「往年の...」に詳しくないのであくまでイメージではあるけど)、「往年の...」を2020年代に綺麗なカラー映像で観れる喜びみたいなものが強かった。
一方で、現代的なテーマが織り込まれ、多層的な作りになっているのがまた素晴らしい。しかも、それらの要素はもう前提として片付けられていて、物語はクライムコメディとしての面白さに終始している。それが良いし、正しい!
華麗で強かな女性たちと間抜けな男たち。コメディとして描かれるからその誰もが愛おしいし、衣装が超かわいいし、それであのラストの大団円。好き過ぎる。