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私がやりましたのhokaのネタバレレビュー・内容・結末

私がやりました(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

Life is journey,not a destination

いつも思うがフランス人が羨ましいと思うのは、自分の欲望に忠実で刹那的だとも思うが、例え抜き差しならなくなっても、何とか切り抜ける努力を怠らない所だ。

つまり彼らは建前を気にする我々よりも、常に自分自身の為に今を生きている気がする。

老後に備えて家族の為に耐えて生きる人生と、今の自分を最優先に楽しむ人生、どちらが幸せと言えるだろう?

前者は自分の命が天寿を全うすると信ずる人で、後者はそれを信じない人だとも思うが、果たしてどちらがリアリストだろう?
これは確率論では計れない命題だ。

モンフェラン殺人事件は、彼が悪人である前提で、ほぼ全員の利害が一致してハッピーエンドを迎えるが、その後の経過はどうやら色々ばれて、芳しくはないらしい事がエンディングで示唆される。

余計な感情の揺れは廃し、短絡的な打算と思いつきで動く面々は小気味良い。

30万ドルの相談に、パルマレードを訪ねた時のマドレーヌの体を張ったハニートラップシーンは、絶対に吹く。

あんなに綺麗なオッ○イ丸出しなのに、いかなる色事師でも、ついこの間富豪殺人を自白した美女の据え膳には、相当な覚悟がなければなかなか手が出ない。

エンディングのパルマレードと憎まれ役検察官の記事は、あはれ涙を誘う。
うん。
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