しゃーこ

私がやりましたのしゃーこのネタバレレビュー・内容・結末

私がやりました(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。テンポが早い早い。美しくて面白みのある登場人物たち、クラシックできれいな衣装やヘアメイク、優雅なパリの背景、目に楽しい。旧来の男社会を少し前の時代設定にして大げさに描くことによって物語の枷として機能させ、無実の罪をでっち上げてのし上がる女優と弁護士コンビのシスターフッドが心地よかった。コメディ調に明るく描かれてるけど、資産家の殺人事件で女性が容疑者になったら“手っ取り早く”犯人にされてしまう、だとか、そもそも貧乏しているのも性別が女性なだけで賃金が低いとか、差別を真っ向からダメなものとしていて、そこが良いんだよな〜。全然説教くさくないし。最後の劇中劇、有害な男性性の象徴としての役者さんを年齢の違う女優ふたりがかりで倒して、その後は倒された役者さん含め全員でニコニコしてカーテンコールを迎えてて、演劇って映画って良いよね…の気持ちになった。
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