イチロヲ

マダム・サド 牝地獄のイチロヲのレビュー・感想・評価

マダム・サド 牝地獄(1986年製作の映画)
3.0
婚約者を寝取られた女性(和地真智子)が、サディスティックな婦人(江崎和代)によって、日常を撹乱させられてしまう。異常性愛に嵌っていく人間の姿を描いている、日活ロマンポルノ。

ヒロインの婚約者(志賀圭二郎)が、江崎和代によって奴隷化されていることを、鑑賞者に向けて先に開示するパターン。婚約者の居場所へと近づいていく主人公のパートと、婚約者を自分の所有物にしようとする江崎和代のパートが同時進行する。

ヒロインの自慰行為では、コタツの脚を利用した角オナニーと、ワインボトルを代替にしたディルド・プレイが登場。一方、江崎和代が主導する凌辱プレイでは、緊縛、鞭打ちの他、ペニバンを使用したアナルファックが登場。

江崎和代のフィジカルな芝居が素晴らしく、各カットにインパクトが備わっている。しかし、身体的苦痛を与える行為が淡々と提示されるだけなので、精神的作用が伝わりづらい、という難点あり。SM倒錯のドラマとしては、訴求力が物足りない印象。
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