シルバニアの知識殆どない人間が楽しめるのか？と吞気なこと考えて朝の映画館に突撃したら、空撮風で本作の世界の中に入り込み、見終わった頃はすっかりシルバニア村のやさしいせかい観に浸り心が澄んでしまった。
母親の誕生日の贈り物を考えてフレアが考え行動すると、脚本構想的な捻りはないけど、その分絵本的な内容構成でストレートに世界観の愛と人情（動物だけど・・）を感じる良く出来た児童映画。それでいて風に飛ばされレジャーシートで宙を浮いたり、面白い発明があったりと児童作品らしい微笑ましさ、楽しさもそれなりにある。
3DCGの質が非常に世界観にマッチしてる。
目を凝らして見てみると登場人物の毛とかもしっかり見えるくらい質はそれなりに高い。ただそれ以上に現実の物体からの崩すのが絶妙に上手い。
シルバニアの売りの登場人物が家やミニチュア玩具らしいデザインなのは勿論が、例えば現実にも存在する茂みや木々や滝などの空間的オブジェクト、タライやピアノ線、サックスなど小道具の素材とかもミニチュアアニメの世界観に違和感なく溶け込んだデザインが巧みだった。
