ＦＬＹ！／フライ！のイワシのレビュー・感想・評価

飛翔と抱擁のための手段としての翼。それぞれのアクションは場面によって交互に為されるが、クライマックスでついに同時展開される。その前振りとしてダックスの翼はデルロイの羽で補修＝彩色が施される。他者に触れたまま空を飛ぶこと、群れとは違う家族としての渡りの旅映画。

飛翔する主体の背中越しのカメラによる飛翔体験の共有はいろいろ例があるだろうが個人的には『アメイジング・スパイダーマン2』を想起。グウェンの“フン”急事態による移動の中断は『宇宙戦争』(05)かと。