このレビューはネタバレを含みます
Illuminationの中で一番よかったかもしれない。
吹き替えで見たので、字幕でどういうニュアンスだったのかちょっと気になるなぁ
OPの感じとか、新しいステージに行く感じ、曲が良かった
金の羊毛のワンアイデアだけど、90分やりきったね。
最初のタイトルでmigrationとでーんとでて、
重要そうなキャラの名前がキム(顔もアジア系っぽい)、
その後公園で「この薄汚え鳥が!!」みたいなことをいい、そしてそれを妻が「馬鹿なだけで、悪気はないんだよ」となだめるのだが、
このあたりで、この映画のテーマは保守、人種差別なのだ思った。
が、実際にはそこまで取り上げず、
最終的にはよくある家父長制的なテーマに帰結。
最後は「目を覚ましてくれてありがとう」というんだが、人種のテーマは回収されないので、
あくまで怖がりで冒険できなかったことに対する発言っぽい。
とはいえ、そこまで深読みしないで見ればなかなか感動シーンではあった。
最後のジャマイカでの画も、長男の羽も象徴的ではあったから、ストーリーとして全く回収してないわけではない。
キャラの感情表現、特に涙はうまいと思った。
鴨だからガッツリやりすぎない感じ。
うまい。
人間のキャラに台詞を入れないのはチャレンジングな一方で、
鑑賞者と同じ人間である唯一の重要キャラが流石に暴走し過ぎな感じはあった。
映画の構成は、基本ずっとFunAndGamesなかんじで短編でも良かった気もするが、
illminationの中では一番しっくり来た感じはある。