小さじ

花腐しの小さじのネタバレレビュー・内容・結末

花腐し(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

初めての先行上映会+舞台挨拶。綾野剛と同じ空気吸った〜!

R18映画だから感想も生々しめかも。
「誰もが魅了される」「魔性の女」みたいなことではなく、あくまで普通の男と女の恋愛の発展から終わりまで。そして舞台がたまたまピンク映画やAVだっただけ。

伊関とこんなことがあったから栩谷とはこうあって〜とか、観客側しかわからない合点が面白い。もっとカラーの過去メインかと思いきやモノクロの現代語りも同じくらいあって、シチュエーションに飽きてきた頃を見計らって韓国飲み屋に移動したり、なんとか集中力が続いた感じかな。綾野剛ファンだから齧り付いて観られたけど、1映画ファンとしては単調に思う…。

濡れ場シーンは特に長回しが多くて映画よりそういう動画っぽさがある。よくもまあこんなにいろんなエロの種類を撮れるな〜。チャイナ百合はさすがに笑っちゃったし、伊関のお尻への関心が最後自分に返ってきたのも面白かった。綾野剛の呼吸が乱れた時に、背中側の肋骨が膨らんで浮き出るところがエロかった。

栩谷は優しい?良い人?って伊関に言われてたけどお人よしなのかと思った。知らない人でも言われたら誰彼かまわずタバコをあげるし火も点けてあげる、面倒見が良いよりお人よし。タバコとお酒の本数数えておけばよかった。
祥子が心中して空いた穴を埋めようにも映画も撮れない、大なり小なり同じ穴を持つ伊関は歪みながらも前を向いてる。栩谷の未来が見えないけど、大事だった人を亡くしたから自殺は選ばないと思うな。

監督がエンドロール後に綾野ファン向けご褒美がありますって言ってて私も喜んだけど、帰ってお風呂に入りながら「次回作カラオケいこ!だからむしろがんがん歌うじゃん」って気づいた。しばらくはさよならの向こう側をリピだ〜。
小さじ

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