フィルムからデジタルに機材が切り替わっていった21世紀初頭、ピンク映画の製作現場で奮闘した制作会社、スタッフたちへの哀しすぎる鎮魂歌。
女優志望の祥子の自殺に始まり、アパートの大家を通じて出逢った2人の男。
彼女と暮らしていたピンク映画の監督・栩谷(綾野剛)、栩谷の前の恋人で脚本家の夢破れた伊関(柄本佑)。
祥子と男たちの暮らしを振り返る中で、時代を、性愛を、映画に夢を賭けた者たちの人生を切なく描いていきます。
エロ描写もたんまり盛り込まれ、
悪酔いしても胡瓜入りの韓国焼酎を試したくなります。
題名は万葉集の一節から。
阿木耀子・宇崎竜童の♩「さよならの向こう側」が心に沁みます。