hikari

花腐しのhikariのレビュー・感想・評価

花腐し(2023年製作の映画)
3.9
雨の静けさと、じめじめとした湿度が伝わってくるような作品。
登場人物には全く共感できないが、全体的に日本文学的で嫌いじゃない。人を選びそうだし、後半のセックスシーンはちょっと引いたけど。
過去を描くカラーと現在を描くモノクロの対比が残酷。死んだ目の綾野剛さんと、全裸でうつぶせに横たわる綾野剛さんが言葉で言い表せないほど美しすぎた。
やっぱり素晴らしい役者さんだなあ、と再確認いたしました。あと柄本佑さんの絶妙に砕けたキャラクターがさすがだった。
現実か幻か。
原作を読んでみたら、なぜあの結末だったのか分かるのだろうか。ラストは泣ける、と話題のようだけど爆笑しちゃった。
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