Komi

花腐しのKomiのネタバレレビュー・内容・結末

花腐し(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ウツギの花を腐らせてしまうほどの梅雨の雨が続くことを花腐しというそうですね。
このウツギの花がほんとに綺麗な花のようですが、私見たことあったかな?

同じ女性と時を隔てて付き合い別離した2人の男性が、それぞれの目に映った彼女について語っていますが、男性2人はともにピンク映画を生業にしているという設定を持ってきて、当然必要であるかのようにそれぞれが彼女と愛し合う様子がかなり詳しく描かれています。
うーん、いろんなことを深く真摯に極めたい文学性は理解しますが映像になると苦手。文字で自分の能力の中で想像する位がいいなあ。綾野剛氏も榎本佑氏もとても上手いし、さとうほなみ氏の体当たりの演技もあっぱれなんですけどね。

あとから芥川賞作品原作ものと知りました。通常は小説の映画化はまず映画を観てから原作でより深くその世界観を紐解きたいタイプですけど、この作品はそこまで紐解きたい感じでもないなあ。ところどころぐっとくるシーンはありましたが共感するところはほとんどなかったので。

原作発表は2000年。でも映画の中は2012年?というずれのせいでしょうか、なんとなく背景が昭和っぽくてそこも違和感で。時代はそのまんまでも良かったのでは?

モノクロとカラーの使い分け、モノクロが現在ではカラーが追憶?とか、食事のシーンと韓国の食べ物の組み合わせ、韓国風焼酎の飲み方(きゅうり入れて焼酎飲むやつ、韓国ではいたけど日本では初めて見た)とか、韓国っぽいのはただただ大久保という場所柄…?と、パーツで観ていくとなかなか興味深かったです。
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