「花腐し」を初鑑賞してみた。監督は荒井晴彦。脚本家としても有名なヒトらしい。実は全然知らなかったけどもググると有名な作品が沢山と出てきた。
主演は綾野剛。柄本佑との共演なり。綾野剛は今まで見たコトの無いような演技をしているようにも思える。どう違うのか上手く説明が出来ないが何となく呟くような口調のせいかな。
起承転結の結から始まるストーリー。モノクロームな映像からのオープニング。過去だけカラーなのかな。現在は白黒。うん、最近観た「哀れなるものたち」と似通うセンス。エロスも多いし。
物語は二人の男と…ヒトリの女。三角関係と言う訳では無いが過去の出来事を紐解くような展開。しかも、語りと回想シーンで紡ぐようなテイストが後に効いてくる。
全体的に暗いトーンやし途中までは、やや退屈気味でもあったが物語の核心に触れてくると何かと引き寄せられる結果となる。それにしても、官能的と言うか…後半は、ほぼAVみたいな世界観やったけど。それも、また斬新なのかな。
エンディング曲は…まさかのカラオケ。これは、う～ん、初めての感覚。しかも綾野剛やし最後だけ「カラオケ行こ！」やん。なんて感じてしまうが、最後の最後だけ感情を全面に押し出しているように思えて、こちらの感情も揺れていく。
