フジマークス

首のフジマークスのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

武の視点で、多くのメディアではこれまで物語られることのなかった時代劇における人間模様、人間関係がを観ることができた。武が撮った、武が演ってるというだけでこれ以上ないのに、歴史に基づく語りとして極めて意義があるように思えた。本当に面白かった。

観ていて、キュビズムのように自由だという印象をうけた。映画を通して常に熱量が下がることなく、超有名俳優が出続けているので超大作映画と認めてしまう。それは間違いないと思うが、物語構成は、極めて非ハリウッド映画的である。

重要なのは信長があまりにあっさり死んで、そのあとも映画は結構続くということ。本能寺の変を題材にしていながら、信長の死により大円団を迎える物語構成にしていない点が、わかりやすい所謂ハリウッド映画的な映画とは一線を画している。
フジマークス

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