首のとむのネタバレレビュー・内容・結末

時代劇門外漢だけど、単純に会話型パワーバランスゲーム映画として楽しめた。
編集もビートたけし本人が担当しているだけあってテンポ良く、間やセリフの掛け合いの妙が行き届いてて流石コントと漫才の人だなぁと。


みる前から分かりきっていたことだけど、まぁ「アウトレイジ」の時代劇版ですよね。
そこに男色要素が加わってカオスなこと笑

「ゴッドファーザー」に対して「実際のマフィアはもっと卑近だ」と主張したマーティン・スコセッシが「グッドフェローズ」を撮ったみたいに、
大河や時代劇を観たたけしが「武将なんてこんな格好よくねぇよ」と舌打ち混じりにメガホンを取ったらこうなった
みたいな映画でした


タイトルにもなってる「首」の扱いが丁寧で、
初っ端から戦によって命を落とした侍の首無し死体に蟹が群がっていたり(ヤクザの見せしめでドラム缶いっぱいに蟹を詰めた中に入れて嬲られる2chのコピペを思い出した)、
一族もろとも皆殺しのシーンの首を落とすシーンを結構しっかり映していたりと印象的なシーンが多かった。


ただ、良くも悪くも「普通に面白い」映画で、座頭市の最後タップダンスで締めるみたいなぶっ飛び感はあんま無かったかな。
(そもそもそういうのを求める映画じゃないのはわかりつつ)

ラスト、西島秀俊が首落とすシーンは、
最近「葬送のフリーレン」観たからだと思うけど、自分で切り落とすくらいの驚きは与えて欲しかった笑

秀吉率いる官兵衛と秀長の三人でたまにアドリブコントみたいなの繰り広げるの笑った。(役者さんのリアクション的にも絶対アドリブだと思う)
浅野さんがアドリブ苦手なんだろうなぁっての含めて見えておもろい。