ゆう

首のゆうのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.6
文字通り私もクビをはねられないように働きづめを経て約3ヶ月ぶりに映画館に復帰出来たので、目は相当衰えている。

その前提で、あまり印象に残るショットがないなというのが感想。
村重と光秀の回想シーンや信長の三河弁(どちらかと言うと岐阜に近しい方言だと加瀬亮のインタビューにあったような)

なんかこう運動を止めるんだよね

秀吉もショートコントみたいになっていてビートたけしが結構好き勝手にやっているが作品の雰囲気として相乗効果を得ていたのかは疑問。

変更点で大きいのは柳島→浜田へのカメラマンの変更だろうか
良くも悪くも切り替えのショットがなんか変だった。
また、刀のアクションは接近戦になるからそれをほとんどFFのショットで捕まえるからなんだか耐えられないと思った。

アウトレイジの時より死に対する切迫感を感じられないが、そういう時代劇へのアンチテーゼと捉えるならこういうのもありかという事でこの評価。
古い人間だから時代劇にはこういうおもろい感じじゃなくてもっと軽快さを欲している
おもろい事するやつみんな座り芝居だしな。
喋りなんだよね


黒澤明の影武者の話しもちょっと出てるけど全然違うかな。
黒澤明のモノクロは良いけどカラーの時代劇は色が見てられない。
画家になりたかった黒澤の自我が出すぎ。
北野武は流石にそこは踏み込まなかった。


一点荒川良々の切腹は良い。
単純だがロングショットによる場というフィールドを本編で唯一感じた。
ゆう

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