首のグイドんのレビュー・感想・評価

北野武監督最新作。

アウトレイジ以降の作風の中では特に好き。
バッサバッサ人の首が飛んでいく様は、ある意味期待通りで、行き過ぎた暴力の滑稽さ、馬鹿馬鹿しさを久しぶりに感じた。
涙や情、仁義すら微塵もない、戦をやる輩たちのアホらしさを、首尾一貫描くのはアウトレイジと同様なテーマか。
とはいえ、アウトレイジよりも虚しく滑稽に映るのは、天下の武将にそのテーマを置き換えたからだろう。

踊りなどの芸事のシーンの神妙さなど、硬軟メリハリの効いた見せ方も良かった。