ひらすら冷酷で殺伐とした狂気を孕む映画なのかなと勝手に想像してたら、もうたけしの隣は谷隼人でも良かったんじゃないかと思うくらいの明るい映画でした。
嫉妬、謀略、裏切り、使い捨て。ビートたけしという芸人が芸能界でこの歳まで第一線で生き抜いて来たわけで、振り返るとこれと似たような風景だったのかなぁと。どんだけ踏ん反り返っても、ええとこのお侍さんでも、どん百姓だろうが、大した差はなく、所詮は人間こんなもんだよなと。
映画監督北野武が後何本映画を撮るかは分かりませんが、自滅的で自殺願望のあるやつじゃなくて、こういうのでも良いんじゃないかな。そして芸人ビートたけしの最後が火薬田ドンで締めたら爆笑しながら号泣するかもしれん。笑
リドスコ、ヴァーホーベン、イーストウッドと比べたらまだまだ若いのでまだまだいっぱい撮って欲しい。
一番好きだった場面は突然始まる姫路までマラソン。戦国時代に給水ポイントあるの面白かったな。そんなわけあるか。
