パスカル

首のパスカルのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.1
アウトレイジぽい感じならそんな好きじゃないけど、西島さんと加瀬亮と津田寛治が出てるなら(推し大集合)行くしかないだろと思って観に行ったら、想像以上に良かった

というか今年一良かったかもしれない

まず冒頭の気合いの入った格式高い演出、好き。志の高さが感じられて素晴らしい。

あと役者の配役が完璧。全員監督の第一希望の役者でいけてそう。
みんな良かったけど、ずば抜けて演技が上手いと個人的に思ったのは中村獅童かな。役が憑依してるんじゃないかと思うレベル。

西島さんの作品を80本ほど観てきた立場から言うと、今回の明智光秀は最高にハマり役だった。西島さんって、一見真面目で出来る男に見えて、実は頼りなくて中途半端で、そのくせ変にモテて、最後はバッドエンドな役が昔から本当に似合うよね。真面目くさったお前一筋発言に吹き出した。西島さんで遊ぶ監督最高。

加瀬亮は本当に真面目な役者さんだなーと。欲を出さず与えられた役を徹底して真っ当する感じ、本当に好感が持てる。
大画面で2人が顔を突き合わせてる時、「東南角部屋二階の女」から随分成長したなーと感慨深い気持ちになった。

役者の話が長くなりすぎた、、
今回、少しでもズレたらつまらなくなってしまう、絶妙なユーモアセンスが見事にハマってて、構想から脚本、監督、編集、演者まで1人でできるってすごい強みなんだなーと思った。グロと狂気と笑いの塩梅が絶妙で最後まで全く飽きなかった。北野武にしか作れない映画。いいものみた。
パスカル

パスカル