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首のcorouigleのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

皆さんの熱に推されて

「コント及びカオスな総合芸術」

2003年の座頭市以来20年振り
(映画館で)北野武監督映画を

R15もそうだし
観る層を選ぶ

まさかの時代劇
まさかの安土桃山時代

天下無双の織田信長が如く
武が映画界に波紋を起こす

キタノブルー
玄人好みの渋みはどこへやら

全てむき出し
全てそこにやりたいことを
「置いてきた」感じがする

北野武監督に知性を感じるのは
「キタノ」の名前を使えば
日本国内の歴史物を世界にリリースできるのではないかという野心

実に大河
「どうする?家康」より
多分面白い

多分…
大河観ていないから
批判も出来ないけれど

大森南朋(秀吉弟)
浅野忠信(黒田官兵衛)が
並ぶと2001年の
「殺し屋1」で敵対していたことを思い出して微笑ましい

ある程度は史実ベース

しかしかなり壊している

加瀬亮(織田信長)
がキてる

推しの浅野はご健在

西島秀俊(明智)は主演級を張るに
ふさわしく

ビートたけし(羽柴秀吉)は
いよいよ楽しそう

中村獅童は笑ったなぁ

遠藤憲一さんも
ご自身たちのキャラを逆手に

今年世間を賑わしたある題材は
当然思い起こすが

当然森蘭丸なんかは
その立ち位置で正しい

というかそれ以外ない

影武者は微笑ましく

桐谷健太(服部半蔵)の活躍にも
心踊る

私は寺島進さんも
好きなので本当に全員に惚れる映画だった

この古い時代の映画人たちがいよいよ
ご高齢なのはしかたがないが
これからの時代にどう変わるのかも
とても楽しみ

これまで鑑賞の主な北野武監督作品

(アウトレイジ未見です…)

その男、凶暴につき 2.6
HANA-BI  2.9
あの夏、いちばん静かな海 2.9
菊次郎の夏 3.0
座頭市 3.3
KIDS RETURN 3.5
龍三と7人の子分たち 3.9
首 4.0
BROTHER 4.1
Dolls 4.5
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