北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画。武将や忍、芸人、農民らさまざまな人物の野望と策略が入り乱れる様を、バイオレンスと笑いを散りばめながら描き出す。
楽しみではありましたが、期待値は上げていなかったので、満足感ありました。
北野映画というだけで世界から注目されますがそこに時代劇もプラスされて世界でも売っていきたいという制作陣の気合いの入り方が感じられました。
とにかくお金掛かってそう。
セットや衣装のカラフルさ馬や大人数での合戦シーンなど安っぽさを感じませんでした。
登場人物が多くて誰が誰だか大変でしたが、なんとかついて行きました。
出演者も気合い入りまくり。
以下思いつくままに。
加瀬亮演じる織田信長の狂った演技。
秀吉チーム3人の軽いノリが楽しい。
遠藤憲一の荒木村重の往生際の悪さ。
「来る」以来、映画で観る柴田理恵のカッコ良さ。
キム兄の間の良さと演技の下手さ。
荒川良々の死に際のコント。
中村獅童の汚い農民はハマってました。
村が襲われて家が燃えている映像は「七人の侍」を思い出しました。
中国大返しでしっかり姫路まで付いて来た遊女たちはビートたけしらしいユーモア。
とにかく短編のシチュエーションコメディと短編のドラマを繋ぎ合わせてまとめていて、ストーリーとしての盛り上がりはないですが、本能寺の変というストーリーに北野監督が撮りたい映像とやりたいコントを入れ込んだといった印象。
ヨーロッパの映画っぽい。
世界のキタノ+時代劇で稼いで頂いて、次も意欲作を作ってほしい。