青いビニール袋

首の青いビニール袋のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.0
114本目

天下統一を掲げる信長だったが、部下の荒木村重が反乱を起こす
自分の跡目を餌に羽柴秀吉と明智光秀は村重の捜索を始める

北野武監督最新作 アウトレイジ最終章以来
事務所のゴタゴタがあったりして、個人的にもうたけしの新作は見られないのかなと思っていたので、
作られて良かったというのが最初の感想

信長が出てくる映画といえば、今年で言うところの
あのキムタクが演じたあの映画がありますが、
あのキムタク以上に外道な男が出て来た
加瀬亮といえばアウトレイジの石原というキャラがいましたが、
あいつがさらに悪化したらこうなるんだろうな

光秀を演じるのは西島さんなんだけど、
光秀、村重、そして信長という
まさに「昨日、誰◯った?」と言わんばかりの男色模様にびっくり

たけしらしいブラックなユーモアもちゃんとあり、
家康の影武者が死ぬたびに、別の影武者を用意するというコントに笑いつつ、
冒頭から首のない死体の中からカニが出てくるなどの、
たけしらしい暴力描写もきちんと押さえていた

タイトルは首という名の通り、
様々な人が死んだ証を手に入れようとする中で、
ラストの全てを否定するかのような秀吉の行動が痛快
また新作も観たいんで長生きしてください