ねむろう

首のねむろうのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2023新作_237


てめえの首取ったらぁ!!


【簡単なあらすじ】
天下統一を掲げる織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていたが、その最中、信長の家臣・荒木村重が反乱を起こし姿を消す。信長は羽柴秀吉、明智光秀ら家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。秀吉の弟・秀長、軍司・黒田官兵衛の策で捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、光秀はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始める。だが、それはすべて仕組まれた罠だった。果たして黒幕は誰なのか?権力争いの行方は?史実を根底から覆す波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出す―



【ここがいいね!】
北野武監督作品、しかもここ数年の作品を見ると、やはり「バイオレンス作品」というものを想像してしまうところではあります。
もちろん、本能寺の変周りの話ですので、もちろん人が死んで血が流れるという話にならざるを得ないのですが、その中でもどれだけのドラマを描けるかというところが重要だったと思います。
作品の中でも、秀吉と明智光秀が中心となって話が進むのですが、その他にも曽呂利新左衛門や、難波茂助という元百姓ながら武士として手柄を立てたいという人々にもスポットライトを当てていたのが、非常に興味深かです。
秀吉、その弟・秀長、黒田官兵衛の3人は、コメディリリーフ的な役どころだったわけですが、掛け合いも非常に面白く、その場面だけいい意味で「変」な時間の流れ方をしていたように思います。



【ここがう~ん……(私の勉強不足)】
もちろん、歴史ものではありますので、ある程度描かなければいけない筋は決まっているわけです。
しかし、最後に明智光秀が討たれるところの流れについては、そんなに説明もなされていないところはありました。
私自身が、戦国時代の流れを知っていないところではあるのですが、その辺りの説明もあると良かったかなと思います。



【ざっくり感想】
「歴史版アウトレイジ」のように、戦国時代もまさに首をかけた争いの歴史だったのだろうと改めて思いました。
そして、そんな作品の中に男同士の愛というものをテイストとして入れることで、また別の面白味を出していた作品だったと思います。
ねむろう

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