まめちち

首のまめちちのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
5.0
北野映画あんまり率先して触れてきてはなかったのですが、どのように戦国時代と反社モノを組み合わせたのだろうかとワクワクドキドキしながら、おっかないおっさん達見たさ一心で観て参りました、「首(2023年製作の映画)」!


◇ひとこと感想

「お慕いしておりました!」から信長の「だと思ったー!!」への一連の流れのテンポの速さがツボに入りすぎて爆笑してしまいました。振り返る信長の首の速さが特に素晴らしくてたまらない。あ、戦国反社モノ(なんだそれ)かと思いきや、思ってた方向性のと全然違うヤツでめっちゃ面白かったです。

以下、ネタバレ含むよー。


◇ネタバレ含むフタコト感想

秀吉陣営に南朋さんと忠信さんを据えてのほとんどアドリブに見えるシーンが、ワチャワチャずっとふざけてて、あのコントだけずっと見ていたい感があり非常に楽しかったです。でもあれって秀吉の「首獲りに固執する戦国武将達に対する蔑みとか憐みの表れ」だと気づいたら、ラストシーンのオチの見え方がクルッと変わるの、すげーってなりました。

「信長がなぜ光秀に討たれたか」というオモシロ新解釈の映画と思いきや、「秀吉がどんな視点で世をみていたのか」の映画だったってことなんですかねー。それを思うと、「豊臣秀吉に誰もが思い描く共通項なビジュアルであるか」ということよりも、この映画における豊臣秀吉はどー考えても「ビートたけしが演じるべくして演じる役柄」ですよね、とめっちゃ腑に落ちました。

あと個人的に見どころだなと思ったのは、家康の影武者を演じた皆さんの表情ですかね。演技であんなに「眼球の光彩を無くす」こと出来る!?って思ったよ。超死んだ目だったよ。あとあと、生粋の日本人なのにポルトガル語めっちゃ流暢な副島君サイコーでした。おわる。


もう少し細かく書いた感想や、あとから気が付いたことなどは自サイトにまとめてます。万一興味などございますれば。
http://driedtext.typhoonikka.com/?p=13124
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