このレビューはネタバレを含みます
期待せずに劇場に見に行ったが、はっきり言って度肝を抜かれた。
アウトレージの戦国武将バージョンとも言えると思った。
農民の女、子供まで首を切られまくる残虐なシーンには目を覆いたくなるくらいだったが、人間の欲望の究極の形がこれなんだろうと思った。
最初からラストまでに何人の首が斬られまくっただろうか。ほんとヤバすぎる!!
全体的に無駄なシーンがほとんどなく、もの凄く計算され尽くして撮影されているのが容易に推察できた。
特にキツネ面の女性2人を従えたホーキング青山氏演じる白塗りの太った怪僧 光源坊のシーンと能楽のシーンとががあまりにも怪しかった。とにかくその怪しさがよかった。そういうのが好きな俺にとってはもうたまらない。
個人的な感想だけど、北野武の本作品は黒澤明の乱や影武者を超えたなと思った。
久々に本物の映画を見た感じがした。
超お薦めの作品。
北野武の "首" 。