わきなつみ

首のわきなつみのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
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加瀬亮すご!というのがいちばんの感想。教科書で歴史をさらっても当時の言葉遣いや身振り・仕草などは分からないから、映像でこうやって再現してもらえるのは嬉しい。そして怖すぎるから笑、今までいろんな人が信長を演じてきたけどこれがかなり本物に近いのでは?なんて思ってしまう。
西島秀俊の明智もよかった。インタビューで「この男が天下をとっていたらどうなっていただろう?…(略)ということを感じさせるところまで持って行こうと思いながら演じた」「真っ直ぐな部分と戦国武将のある種の狂気、情の深さを兼ね備えたキャラクターを意識した」と言っていて、本当にその通りになっているよね。結末を知っていてもこの人が天下を取るところを想像するくらいには感情移入してしまう人物像に仕上がっていたと思う。(とはいえ最後にその気持ちがひっくり返ったりもする)
大きな物語の中でたくさんの人間が簡単に殺されていくけれど誰も気にしてない。悲しんだりしない。個人の人生、なんてものが重んじられるようになったのは近代の概念だよなと改めて思うわね。
本当はすみっコぐらしの映画を見に行くつもりだったのに急遽こちらに変更して、見れてよかったけど振り幅すごすぎたわ〜…
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