フランス×オペラの作品。
主人公はスシ屋でのフリーターとしてお金を稼ぎ、ラップバトルで地域の抗争に参加していたが、スシ屋の配達先で声の良さを評価されたことからオペラの世界に触れる話。
歌のうまさ、というよりもラップバトルからオペラの環境と人間関係が変わったことによる葛藤や迷いという部分が大きく描かれている。オペラを扱ってはいるが、『セッション』のような練習に焦点を当てているわけではない．
話はかなりシンプルだが、登場人物の能力や魅せ方、性格がはっきりわかる構成になってて面白い。主人公はラッパーぽくはないが、オペラ歌手ぽくもない、絶妙な配役だと思う。周りの関係もシンプルで、でも複雑になっていく様が良かった。
演技については若干の雑さというか心が入ってない感じがありトントン拍子さも否めなく、終わりがかなり残念。
