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若き仕立屋の恋 Long versionのAutomneのレビュー・感想・評価

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)
3.6
王家衛フリークとしては絶対行くしかないと思って駆け込んだ映画館、2004年制作(『2046』と同年)とあって、好きだった『天使の涙』『ブエノスアイレス』『恋する惑星』『花様年華』とは違ったテイスト。
画面の情感や雨、照明の質感はあるが私の思う王家衛らしさは意外となかった。むしろ別パターンを模索してるキャリア終盤期の作品として映った。
ある意味神格化された王家衛像があって、そこから新しいものをつくるために葛藤している感じ、それでもやっぱり私たちは王家衛の90年代の作品に軍配をあげるし、それでもやっぱり私たちは王家衛が死ぬまで作品追い続けると思う。
全然プラトニックではないし、むしろ露悪的性的なエロのある王家衛はむしろ新たな発見でした。けれどファンとしては昔の作品が好きです、愛。
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