寺町今出川

パトリシア・ハイスミスに恋しての寺町今出川のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」「キャロル」等々の原作者パトリシア・ハイスミス。彼女の日記や本人映像、インタビュー、元恋人たちによるインタビューで構成されたドキュメンタリー。お馴染みの映画のシーンも盛り沢山。ただ同性愛と恋愛の話が多く、作家のドキュメンタリーとしては若干踏み込みが甘い印象だったが、逆にそれが彼女の謎めいた雰囲気や言いようの無い孤独を目立たせた気もする。自身がデパート勤めの時に毛皮を着た女性に目を奪われた経験から書き上げた「キャロル」は発表当時は同性愛である事を伏せてハイスミスではない名義で発表されたが…帰ったら映画「キャロル」をまた観たい気持ちになった。
「私が小説を書くのは、生きられない人生の代わり、許されない人生の代わり」
寺町今出川

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