ロミ

パトリシア・ハイスミスに恋してのロミのレビュー・感想・評価

5.0
パトリシア・ハイスミスの名前を知ったのは、パーフェクトデイズの中の古書店での事、犬山イヌコさんの言葉だった。

それは誰だと調べたら[キャロル]の原作者。そして私は映画[キャロル]が好きだった。
車の中からのカメラにワークに私は釘付けだった。美しいケイト・ブランシェットにかわいいルーニー・マーラー

本作でも、映画の映像を使っていた。
あの玩具屋のシーン・手袋が映った、、
このシーンだけ見てもドキドキ

まさか、キャロルはハイスミスの自伝的小説であり、名前を本名を隠しペンネームで出版とは。
現代の世の中でも、我が子のカミングアウトを聞いたら、戸惑い間違って欲しい。ノーマルになって欲しいと思う親心は分からなくもない。
しかし、本人の生きづらさは今作で書かれている様に、親との縁を切っても自分を取り戻すのが生きている!生きている事になるのであろう。

ハイスミスは我が道を行く。
ハイスミスは人が好きなのである。
人と交わる事が好きなのである。
でも、同性愛者には生きづらいのである。


人気作家はカメラが追って来る。
私だったらこれは耐えられない。
プライバシーは無いのであろうか?
生誕100年の記念の作品。
もう亡くなっていますが、日記を読まれ、家族や友達に過去の事を聞く聞きまくる。
本当の事は分からない。立場が違う人の解釈だから。
しかし、
私も彼女を見ていると生きていると感じさせる。恋をしてしまいそうだ。
ロミ

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