桜内曜

キリエのうたの桜内曜のレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.6
アイナ・ジ・エンドの歌声に魅了される
良かったところ
いやぁさすが岩井俊二とか言えない
三時間濃密だし退屈する瞬間がなかった
まずアイナ・ジ・エンドの演技が凄い
映画初出演とは思えないぐらい存在感が
凄かったし歌唱パートは圧巻だったし
キリエの物語をずっと見ていたいと
思わされた
曲はどれも良かったけど
キリエ憐れみの讃歌がやっぱり好きだわ
しばらくリピートする
広瀬すずの役はあのハゲが出てきた時点で
ある程度オチは読めちゃうけど
凄く好きな広瀬すずだった
ビジュアルだけ見たら広瀬すずって
わからない演技も安定して上手い

個人的には松村北斗がもう最高やったな
不憫なキャラだったんだけど
松村北斗の演技力が凄すぎて
救われてくれって思ってしまう
キリエの胸で泣くシーンが好きだわ
黒木華の安定感よ何も言うことない
その他のキャストもいい演技をしてる
俳優によっては登場時間すごい少ないのに
あんなに豪華なキャストをキャスティングできる岩井俊二が凄いわ
個人的には出てくるだけで笑えてしまう
粗品が好き

ストーリーも過去と現在を行ったり来たり
するんだけどそんなに難解に感じることは
なく見せ方が上手いからか自然とこれは
過去だなと感じとることができる
最初に提示された謎も明かされていくし 
キャラクターみんな魅力があるから
ずっと見ていたいと思わされる
ラストのフェスのシーンは圧巻だった
今までの思いが重なっていくし
キリエの歌に魅了される
しばらくは曲を聞いて過ごすだろうな

悪かったところ
止め絵が多いかないいとは思うけど
思ったより長いから尺を稼いでるようにも
取れてしまう絵は美しいんだけど
何ヵ所か止め絵があったから
これなんの時間って思ってた
まあ気になったのはそこぐらいかな
期待どおりの作品だったな
また時間があれば見に行きたい
桜内曜

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