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キリエのうたのyutaのネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

3時間あっという間!
オープニング、ルカとマオリの雪原のシーンで始まり、各々がそれぞれの人生を歩んでいく。
再会後、マオリはたくさんの人に囲まれて生活をしていたけど、自分の悪事が明るみに出て最終的には一人になり刺されて息絶える。一方ルカは家もなく一人路上で歌っていたが、"キリエのうた"に心動かされた人たちによって仲間が増えていき立派にフェスを成功させる。
この二人の人生の対比がよかった。こんなにも違う生き方をしていても二人の友情に嘘がなかったのは泣ける。マオリの最期はバッドエンドにも見えるが、ルカと再会し歌を聴くことで、生き方は変えられなかったけど救いがあったのではないかと思う。
ラスト再び雪原のシーンでオフコースのさよならを歌い上げて終幕。
このシーンが後にマオリからルカにギターを贈るきっかけになっていたのも良い。

そしてなっちゃん、キリエの子に責任を持つ勇気がなかったけど、ようやく覚悟を決めたところで震災によってキリエも子供も失ってしまう。その後ルカの面倒を見ようと若いなりに必死で頑張るも、うまく立ち回ることができなかった。
再会後のルカとのやりとりで救われたんだと思う。号泣してしまうほど今まで色々な感情を背負い込んできたんだな。「このまま見つからないでくれとも思う」と正直に言ってしまうほど真面目だし罪の意識が大きかったんだと思う。

あと先生は最初誘拐まがいのことしてたけど、やれることは全部やってくれた。大人になったルカとの再会も見てみたかった。

引っかかった点、フェスの使用許可証忘れるかね。トラブルとかでなく運営の不備かよって感じ。

そんで憐れみの讃歌だいすき!ドラムの伴奏でワクワクするし、アイナらしさ出てて良き。村上虹郎くんと分かり合ってる感じもすき。
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